「どうしたら買ってくれますか?」
新規開拓で1億円の契約に成功
当時新入社員だった私は、総合電機メーカー(M電機)の新規開拓を目論んでいた。まだ取引のない企業。そこで私は、「どうしたら買っていただけますか?」と覚悟を決め直接聞きに行くことにした。「毎日来たら買ってあげる」。担当者の答えは明快だった。しばらく経ったある日、日々通い詰める私に声をかけてくれる人が現れた。担当者の隣に座っていた現場責任者だ。ブラウン管テレビに必要な電磁コイルを発注してくれるという。M電機との初取引は、電磁コイルの特注品。ここから大型受注が次々と決まっていく。